本来的在り方

現状の自身の危機。それは様々な形で遭遇します。
そして自身に目を向け、初めて生と死を垣間見ます。

其処で現存在を確認した時、過去は既存となり、未来は将来となり、本当の生きる道を観ることになるのです。

現存在は究極的な全体の将来を先駆的に覚悟した時、本来的在り方に気がつけます。

それは、世間の意見に流され、世間の常識を追従し、世間のに流されて生きている誰でもない私が、世間一般に溶かされた非本来的在り方から抜け出し、将来に向けた生き方を投企し、自身の決断によって世界を意味付け、積極的に現成化すること。

そして、この世界に投げ込まれ、生れ落ちた私というこの場所等、一定の状況に制約される被投性を、既存として引き受けて生きる。

これこそが本来的在り方の本質となります。

虚無感や不安、無意味感、違和感は決してネガティブなものではなく、非本来的在り方から本来的在り方へ導く、無意識からのシグナルであり、自分は世界を創る自由な存在であることへ逆転させる為の表現なんです。

これを転回点として、本来的在り方を生きる事を推奨しているのが、ドイツ哲学者ハイデガーです。

 

最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。
 

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