経営学 その6「アイディアの創造」
こんばんわ!
本日もお越し頂きまして、ありがとうございます。
本日は
「アイディアの創造」
についてお話できればと存じます。
最後までお付き合い頂けると幸いです。
アイディアを創るとは
閃きだけでは無く、実際にそのアイディアを商品サービスの形を創る。商品・サービスの販売までいく。
此処までをアイデアを創ると定義します
アイディアを創ることは、
生まれ持った才能では無く、
後天的に開発可能です。
教育と習慣によって開発されるものです。
適切な教育を受けて、
それを習慣化し、
日々行動していく行くことで
自身が開発されて
身について行くものです。
その為に必要な5つの力を紹介します
<アイディアを創る5つの力>
1.関連付ける力
既存のある物を組み合わせる力です。
ラーメンと味噌をあわせて味噌ラーメンをつくるとか。
携帯とPCをあわせてスマートフォンをつくるとか。
実は世のアイディアの99%は組み合わせで生まれてきたものなのです。
新しい物をつくる時、全くの0から生み出すのは非常に難しいのです。
今ある既存の商品をうまく組み合わせることで、まったく新しい物を作り出す。
此処で関連付ける力が必要になって来るのです。
しかし、「関連付ける力」を邪魔をする要因があります
その要因とは <偏見>
物の見方に偏りがでるのです。
眼の前のものを、有りの儘そのままに見ることが出来ず、
偏りがある見方をしてしまう。
見たい物だけを見て、聞きたい物だけを聞く、触りたい物だけを触る
偏見=バイアス
が働いてしまうのです。
その代表的な2つのバイアスを簡単にご説明致します。
<現状維持バイアス>
今まで生きてきた自分自身を維持し続けたい。
会社や業界が、今までこの様にやってきたのだから、それを維持しようとする
良く耳にする「この業界はこういうもんだから」ってやつですね
その人が定義した常識の外が、見えない状態です。
その人が定義した常識の外が、聞こえない状態です。
常識の外の非常識を触れようともしないのです。
人は本質的に不安なので、常に安心安定欲求が強いのです。
故に可能な限り全力で、現状維持を望みます。
今まで通りでいたいと思うのです。
それは既に知ってる世界だから不安が少ないからです。
その為に、出来る限り自分の知っていることしか目を向けず、知っていることしか聞きません。自分を今の状態を維持することに全力なのです。
自分を変えたい!自分の会社を変えたい!この業界を改革したい!
って色々なところで声を聞きますが、表にはだしませんが、また始まったと思います。
だって嘘ですから。本当はみんな、変わりたく思ってないのです。
本当は、ただ単純に、今までの自分を、今までの業績を、今までイベントを、認めてほしいだけなんです。
今までの自分を肯定して欲しい。この瞬間の自分を認めて貰いたい。が本心本音なんです。
現状維持バイアスが働いているのです。
過去の自分を認めて欲しい。今の自分を受け入れて欲しい。今までやってきた事を評価が欲しい。それが本心本音です。
<確証バイアス>
仮説や信念を検証する際にそれを支持する情報ばかりを集め、反証する情報を無視または集めようとしない傾向のことです。
人は必ず信念を持っています。
これが正しくて、これが間違ってる。
親から聞いたのか?学校の先生に教わったのか?
テレビで見たのか?本で読んだのか?仲間が言ってるのか?
それは人それぞれです。
人は信念を持っていて、
この信念に当て嵌まれば、正しい
この信念に当て嵌まらないなら、間違ってる。
っと判断します。
人は必ず信念を持っています。
信念を持っていなければ。
感情がなくなるはずです。
自分の信じている事に対して、正しいものを見たり聞いたり触ったりすると、ポジティブな感情が沸きだし。
自分の信じていることに対して、間違っているものを見たり聞いたり触ったりすると、ネガティブな感情が沸き立ってくるのです。
感情が沸き立つ限り、その人は信念を持っているのです。
人は、
自分が正しいと、肯定してくれる人とのみ付き合い、
自分が正しいと、思っている事を確認出来るものだけ見て
自分が正しいと、信じている事を確認できるものだけ聞くのです。
それ以外は、見たくも聞きたくもないのです。
自分の信念を疑ってしまう様な事は見たくもないし聞きたくもないのです。
自分の既存の常識の中から出ないのです。
ここでは非常識と定義されている外の世界を認めようとしないのです。
これが確証バイアスです。
ちょっと長くなりましたが、この2つのバイアスがあるから、「関連づける力」が失われているのです。何かと何かをくっつけて新しいものを作ることを無意識に全面否定してしまうのです。常識の外の話、非常識になってしまうからです。
では、どうやってこの「関連づける力」を育てる事が出来るのでしょうか?
常に異分野に興味を持つことです。
自分の専門分野だけではなく、全く違う異分野に興味関心を持つのです。
それを繰り返すことで、自分の常識の枠を越えて、非常識を知り、徐々に受け入れることが出来るようになるのです。
一見自分には対局にあるようなもの
自分には全く関係がないもの
自分が今まで全く興味を持たなかったもの
自分が嫌いなもの
など、今まで否定的だったものにチャレンジしてみるのです。
その分野に興味関心を持つのです
これが出来るようになれば、現状維持バイアスや確証バイアスが外すことが出来るのです。
ちなみに異分野の知識の深め方ですが、先ずは幅広く知り、尚かつ、深くまで求めないといけません。どの分野も手を出したなら、専門家と渡り合える程度の知識を深めましょう。
様々な分野の沢山の専門知識を身に付けることで、徐々に「関連づける力」が身に付いていくのです。
アイディアを創造する為には、膨大な知識が必要です。そんなフラッシュアイディアなんて何にもなりません。それぞれが非常に深まった知識まで身に付け、そのジャンルがどこまでも幅広くもてることで、強い「関連づける力」を手にすることができるのです。そしてその深い知識が関連づけられる事により、本物のアイディアが生まれるのです・
2.質問力
相手に聞ける
「なぜ?」「どうして?」「どのように?」
これが心から沸きだし、わからないことはどんどん聞くのです。
自分だけで考えるのは1.だけです。そして1.だけでは、アイディアを商品に変えるところまでは行けません。ここからはどんどん人の力を借りるのです。
その為には質問です。質問力を身に付けましょう。
3.観察力
自分が興味関心のある分野、のみならず様々な分野をしっかり見て、細かい区別が出来るようになるのです。
専門分野は細かい区別が出来るかが重要です。
細かい区別をする観察力を身に付けるのです。
4.ネットワーク力
アイディアが閃いたとしても、実際に商品・アイディアを形にしなければ意味がないのです。
ここで、PDCAサイクルについてご説明いたします
Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)→Plan(計画)
の 4段階をぐるぐる繰り返すことによって、業務を継続的に改善する方法です。
このサイクルを21世紀は高速で回さないといけません。
兎に角早く 迅速に 回せないと 21世紀の経営者 事業家は続けられません。
規模の経済→早さの経済に変わっているのです。
ぶっちゃけますと。
遅い人は成功しません。
成功する人はどの様な人かは皆それぞれなので解りませんが、
失敗する人はわかります。
遅い人です。考えてしまう人です。
即断即決即行動が出来ないのなら、起業家事業家は 向いてません。
これからの時代 遅い人は絶対に成功しません。
今考えてますとか
今勉強してますとか
準備してますとか
整ったらやりますとか
言っちゃう人は もうゲームオーバーです。
この人は 独立を考えているなら 止めましょう 必ず失敗します。
勤めている方が幸せです。
起業家事業家に一番大切なことは 決断力なんです。
決断力は 心の筋肉です
これを持っていない人は 何をやっても遅くなります。
遅い人は今の時代を生き抜くことは不可能です。
人に使われる人生が向いています。
その瞬間
その瞬間
どんどん決断していく
このPDCAサイクルを高速回転させまくるのです。
もう こんなの一日単位がアベレージですから。
今の時代は 一日単位でどんどん行動して改善し続けるのです。
このプラン何ヶ月も練りましたとか今の時代じゃ話になりません。
スピードは絶対なのです。
即断即決即行動を習慣化させなければなりません。
さて、項冒頭に戻り、
アイディアが閃いたとしても、実際に商品・アイディアを形にしなければ意味がないのです。
ここまで自分一人で出来るのなら、それに越したことは無いのですが、自分が出来ないのであれば、出来る人にお願いする。
自分はアイディアまで思いついたのだけど、実際形にすることが出来ないと言うならば、人脈を利用して、出来る方にお願いすることも必要となります。
だがしかし、基本原則なのですが、自身の事業は全て、自分で出来ないと駄目です。
サイクルの全てのセクションを 経営者自ら全て行うことが出来る。こんなの大前提です。
特に始業時は資金も無いでしょうから、人に依頼する為には資金が必要ですから、自分で全部やりましょう。
起業家事業者はいざとなったら自分で全て出来るところまで全てのスキルを最大値まで上げておかなければなりません。
その上で、資金力が持てた時に、ネットワーク力をつかって、人にお願いします。それで自分の時間を作り、その余裕が、更に新しいアイディアを見つけていくのです。
ネットワーク力は自分×他人になりますから、倍以上の力を発揮します。
が・・・ 自分が最低でも1以上までその分野の基礎が出来ていないと話になりません。その事業の全てが自分で出来るところまで高まっているからこそ、ネットワーク力が二乗の力となり、何倍もの力を発揮できます。
これが解ってない人は、自分の実力が伴っていないのに、交流会やら人との集まりで人脈を作ろうとするのです。
実力は人から与えられるものでは無く、自分の内で磨き上げるものであり、その実力があるからこそ、実力者同士が相互依存関係を結び、何倍もの結果を生み出すことが出来るのです。
実力が0の場合はどんな優秀な実力者とつながっても×0なので全部0になります。
実力は人から与えられるものでは無く、自分の内で磨き上げるものです。最低でも1以上の実力を身に付けて下さい。
その努力を惜しまないで下さい。
よく勘違いした経営者で、経営者は経営が仕事だから現場は何一つ解らなくても良いと迷言を語る方がいますが、そのような方は10年以内にあなたの目の前からは居なくなります。
ネットワーク力は大切ですが、先ずは自分が全部出来る勉強はしないと駄目です。そんなの基本です。上っ面の経営は長続きしません。
実力が伴い、事業を更に発展させる為に、人の力が必要としたとき、相互依存関係で事業を高められるパートナーとネットワークで繋がっていくと、どんなアイディアも商品・サービスとして実現していくのです。
5.実験力
結局、マーケットに出してみないと解らないのです。
どんなにマーケティングしてニーズを見極め、機能品質も最高まで高め、オンリーワンの商品・サービスだと自信をもっていても、実際売ってみて売れなきゃ駄目なんです。
それはもう実際売ってみるしかないです。その実験を繰り返すのです。
PDCAサイクルでどんどん実験し、どんどん改善しまくって行くのです。
このプラン何ヶ月も練って、暖めてきましたなんて話にならないのです。
もうやっちゃいました。さっき気がついたからもう売っちゃいました。
その俊足なスピード感がめちゃめちゃ大切なんです。
兎に角早く!兎に角やってしまう。
成功や失敗は 結果ですから 誰にも予測なんて出来ないのです。
ならば 即やる!
あっ もうやっちゃいました。
失敗?じゃ改善!
PDCAサイクルを高速でどんどん回転させるのです。
どんどん実験して、更に良いアイディアをどんどん生み出して行くのです。
この実験力が一番大切なのですが、一番持ってる人が少ないのです。
どれだけのスピードで行えるかなんです。
あーそのアイディア俺も思ってたとか
あーそのアイディア俺も思いついてたとか
あーそのアイディア俺の方が早く考えてたとか
ほんと駄目駄目です。こんな人が評論家に堕ちていくのです。
ここでぶっちゃけますが、
この情報化社会に於いて、
頭で思い浮かべたアイディアに価値は無いのです。
閃いただけのアイディアなんて、どんなアイディアでも 価値0です。
今の世の中は良くも悪くも秘密が無いのです。
世界中の情報が瞬時に簡単に手に入ってしまう時代なのです。
こんな情報社会に於いて、思いつきのアイディアとか、秘密とかに 価値はないのです。
何かを知らないからうまくいかないのでは無く、
どれだけ形にして実験出来たか?が重要なのです。
如何にPDCAをどれだけ回せたかなんです。
どんな一流なベンチャー企業も、ものすごい数の失敗を積み重ねているのです。
あのアップルも携帯電話を発売し大失敗してるのです。アイフォンの前に携帯電話モトローラと組んで電話を売りに出してるんです。またアップルはTVゲーム機も販売してるんです。殆ど知られてないですよね? 人は自分にプラスになる物しか興味がないので、アップルの商品は全て成功してると勝手に勘違いしてるのです。
どんな成功企業も沢山の失敗をしています。しかし、PDCAサイクルを高速回転させて、その失敗も認識出来ないほどに改善し、新しいアイディアを商品化しまくっているのです。たまたま成功した事例を、人が記憶しているので、成功企業は自分たちとは違うとか幻想をみるのです。
失敗の無い企業なんてそれ自体が失敗です。
どれだけ早く実験までいけるか?それがその会社の実力になります。5.実験力が一番重要です。この実験で初めて利益につながるのですから。
1~4までは1円にもなりませんからね。
この本日ご説明した5つの力
これは先天的な才能では無く、後天的に身に付け鍛えられるものです。
磨き磨いて、力を身に付けて下さい
異常な努力をすることで
異常な力を習慣として身に付けられます。
自己研鑽
この5つの力を磨き鍛え、力を付けまくって下さい。
本物のアイディアを商品・サービスにしまくってください。
PDCAサイクルを高速回転させまくってください。
これが、貴方の会社の主軸の基礎体力になります。
21世紀はスピードです。
これは
個人企業が大企業に勝る力です。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。
ではまた。