素晴らしい人間関係を その2「尊重する」
本日もお越し頂きまして、ありがとうございます。
本日は
「尊重する」
についてお話できればと存じます。
最後までお付き合い頂けると幸いです
人の欲求は皆同じです
100人の人が居た際、皆それぞれ欲求が違うように見えますが、実は皆共通しています。
様々な欲求が存在しますが、その中でも
「食欲」「性欲」「睡眠欲」の三大欲求と同じ位強いとされているのが、
「自己重要感」です。
どんな人でも、
「自分自身はこの社会で重要な存在である」
と実感したいと強く望みながら生きています。
全ての人は完全に平等であり、且つ、全く同じ欲求を感じながら生きています。
今はこういう状況だったとしても、将来はこうなっているから、私はこの社会で重要な存在なんだと等々、人から認められたい欲求を、誰しがも持っています。
自分はこの社会で重要なんだと感じたい欲求を持っているのです。
もし、自分自身を、この社会の中での重要人物だと認めてくれた相手に対しては、心からの好意を抱きます。
しかし、この「自己重要感」は、滅多に満たさせる事がありません。
何故か?
自分自身の自己重要感を満たすことに必死で、殆ど誰も相手の事を見ていないからです。
スキルや知識を習得するために勉強をしたりする行為は、自分を高めて、自己重要感を満たそうとしているのです。
皆、自分自身を今より高めることに必死で、相手のことに、殆ど誰も興味関心を持っていないのです。
他人の自己重要感を満たそうと、意識している人はとても希なのです。
人は他人を賞賛したいのではなく、自分自身が賞賛されたいのです。
自分という存在が、社会の中で「重要人物」だと感じたいのです。
自分を高めれば、他人がすごいと言ってくれると思って努力をするのですが、他人は興味が無いのです。自分自身がすごいと言って欲しくて、他人にすごいと言いたいのではないのです。自分が社会で重要人物だと思って欲しいのです。
自分がそうなろうとすることに対しては、必死に努力するにも関わらず、逆に、まず先に相手の自己重要感を見たそうとしている人は、0.01%も満たない本当に少ないのが実情です。
故に、あらゆる人が求めながら、誰一人満たされる事がない悲しい欲求が、自己重要感なのです。
よって、
人間関係を良くしていきたいのであれば
「尊重する」
相手を尊く重んじる事を、考え方の中心に置くことが大事なのです
相手の存在そのものを認め、褒め、肯定し、
「あなたは、重要な人だ」と、暗黙のうちに伝える
例えば
・相手の話を真剣に聴く
話も聴かずに次に話をする準備をするのではなく、真剣に相手の話に興味を持って聴く。
・論理的な理解を示す
言ってることが正しい。とても理解できたと明言する。主に男性が求めます
・共感する
同じ感情を共感していることを伝える。主に女性が求めます
・笑顔で接する
相手との会話が嬉しいかどうかが顔にでます。笑顔で接することは相手を尊重することになります
・丁寧語で話す
尊敬語や謙譲語で話す事はありません。相手に丁寧な言葉、丁寧な態度で接することです。
<気を付ける点>
一つ 自分自身の自己重要感を抑える
これが出来なければ、相手の自己重要感を満たすどころか、上から目線でモノを教える態度として、相手との人間関係を壊しかねません。
これは高い自己コントロール力が問われます。
自分の感情を抑制して、自分を認めて貰うことではなく、相手を認めることに焦点を当てる。このコントロールが出来るかが重要です。
二つ お世辞ではいけない
お世辞は褒め方の中でも、感情的な嘘が含まれます。口だけで伝えても、相手には感情は伝わってしまいます。心が籠もっていなければ逆効果です。それなら黙っていた方がよい。
しっかりと相手に興味・関心を持って、相手の本当の長所を見つけた上での、心からの賞賛が重要です。
三つ 友達の様に親しい関係になる事とは 違う
相手に調子を合わせれば好意は得られるかもしれません。しかし、信用や信頼は、好意ではありません。信用や信頼は、好意よりも上の関係です。
信用とは価値と価値を対等に交換できる関係。
信頼とは損得関係なく接することの関係。
信用や信頼は、馴れ馴れしい関係で得られるモノではありません。
ふざけ合ったり、他人の悪口や非難批判で共感する関係では、信用と信頼は生まれません。
雰囲気などの空気作りに徹する関係では、信用と信頼には発展しません。
自己重要感は、丁寧に誠実に接して貰えた時にこそ、初めて満たされるのです。
好意を得る友人関係より、上の人間関係、信用と信頼が得られる人間関係が構築出来るのです。それに必要な事は相手を尊重することです。
最後に
自己重要感は、三大欲求と同等の強い欲求であるにも関わらず、滅多に満たされることのない、悲しい欲求です。
もし、あなたが相手に誠実な関心を寄せて、お世辞や嘘偽りでは無く、相手の本当の長所を心から賞賛する等で、人の重要感を満たせるようになれれば、
あなたは人間関係の達人に成れています。
最後までお読み頂きまして
ありがとうございました。
ではまた