経営学 その11「 ビジネスモデルの新潮流:フリーミアム」
こんばんわ!
本日もお越し頂きまして、ありがとうございます。
ビジネスモデルの新潮流
インターネットが普及し、20世紀では考えられない新しいビジネスモデルが産まれています。
今回はその中の一つ
「フリーミアム」をご説明致します。
最後までお付き合い頂けると幸いです。
フリー(無料)+ プレミアム(割増料金) 造語です
価値ある物を無料で提供をします。提供し続けます。
街で試供品を配る感覚では無く、
十分に価値のある、立派な商品・サービスを、
無料で提供するのです。
そして、一部のユーザーに、
優良版の有料サービス利用者を獲得する手法です。
例えば
無料普及版 無料ユーザー 95~99%
優良版 有料ユーザー 1~5%
無料の普及版では物足りない、更に高機能・高品質の優良版を欲するユーザーに、有料で提供し、それが利益になります。
収益のレンジが1~5%と小さいので、ピラミッドをどれだけ大きく出来るかがポイントになります。
商品を受け取った人が100人→ 有料1人
商品を受け取った人が1000人→ 有料10人
商品を受け取った人が10000人→ 有料100人
無料商品をどれだけの顧客に受け取って貰えたか?
で有料ユーザーの算出が決まります。
フェイスブックは月間利用者数が20億人を越えました。
73億人の世界人口のうち20億人が利用してるって、どんでも無い事実です。
現在中国とインドが各13億人
次いでアメリカが3億人ですが、
フェイスブックに、
世界1の人口の国を凌駕している人口が
集まってるてことです。衝撃です
話戻しまして
20億人の利用者に対して、
仮に1%で計算すると、2000万人が有料ユーザーとなります。
<フリーミアムが有効な分野>
さて、飲食であったり、物品の生産・製造業等々、
このモデルは何でも有効な訳ではありません。
有効な分野が有ります。
その条件は次のとおりです。
(1) ネットワーク経済性が利く
二次曲線の沸点で一気に伸び上がり、勝ち組が圧倒的1位になるビジネスモデルであること。
(2) 限界製造コストが極めて小さい
物品では仮に1品300円のコストが掛かると、2つ増えるとコストも倍になります。
しかし、インターネットの商品サービスで有るなら、生産コストが殆ど掛からず、且つ、一度生産したならば、その後はユーザーが増えても、コストは増えません。
(3) 限界流通コストが極めて小さい
輸送や広める為のコストですが、物品は全てにコストが掛かってしまいます。
しかし、インターネットの商品・サービスならば、コストは殆ど掛かりません。
注釈:経済学での限界とは「今の状態から、何かを追加的に1単位変化させた時に、それがどうなるか」を指します。
英語で「marginal」。「境目、境界」といった意味です。
<結論>
インターネットの活用したビジネス以外は活用できないのです。
<フリーミアムの特徴>
(1) 低コストで広範囲のユーザーが獲得できる
インターネットなので商品サービス開始した時点で、世界中からユーザーを獲得できます。
20世紀型の先ずは国内で成功し、其処から世界といった時間を費やしたビジネスではなく、スタート時点で全世界が対象と、拡散のスピードが圧倒的に違うのです。
(2) 知名度を獲得できる
拡散が広範囲で、大量のユーザーに周知する為、当然ながら知名度も全世界の広がります。圧倒的な知名度となります。
(3) 社会的影響力を獲得できる
これは先ほどのフェイスブックが良い例で、20億人のユーザーということは、世界で一番人口の大きい国が、ネット上に出来てしまったと言うことです。社会的影響は計り知れません。
フリーミアムは、
20世紀では全く想像も出来なかった、
非常識なビジネスモデルです。
お金を取るべき価値ある商品・サービスを、無料でどんどん提供し、ユーザーを大量に獲得するといった、インターネットで無ければ考えられない手法で、
最終的には、数パーセントの有料ユーザーからプレミアム=割増料金で利益を得る、新しいビジネスモデルです。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございます。
それではまた。