「自己効力感(エフィカシー)②<学術的に読み解く>」<体験セッション募集中>
今日は「自己効力感(エフィカシー)②<学術的に読み解く>」
についてお話いたします。
前回ご紹介した
バンデューラ博士の理論の視点から
「エフィカシー」がどの様に必要なのかを
ご説明していきます。
なお、ちょっと専門的な言葉も混じり
少し学術的な内容になります
その中でも
コーチングに於ける「エフィカシー」の解釈で
必要な部分を抜粋した形で、お伝えいたします。
受け取れるとこだけ読み解いて頂き、
更に詳しく知りたい際は
専門書を読まれることを
お勧めいたします。
ぽやっと「エフィカシー」ではなく
プロセスも含めて
なるほど「エフィカシー」大事ね!っと
ご理解頂ければと存じます。
最後までお付き合い頂けると幸いです。
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「自分ならできる」だけで「エフィカシー」は上がるのか?
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「エフィカシー」を上げましょうとコーチに言われ
単純に「自分は出来る」と思い続けても
実際は
心の底から「エフィカシー」が
上がらない方も多いと存じます
コーチングを受けている方なら、
第1にそのコーチが「エフィカシー」を
腑に落としているかが重要で、
「エフィカシー」を腑に落として
自らが「ハイエフィカシー」を
コントロール出来ている方なら、
「ホメオタシス」の同調などにより、
クライアントさんの「エフィカシー」さえも上がります。
しかし、セルフコーチングで「エフィカシー」が
中々コントロール出来ないならば、
ご本人が「エフィカシー」の言語の本質を
知ることも大切になります。
「自分は出来る」
「君ならできる」
この「セルフトーク」や「アファメーション」で、
「エフィカシー」をコントロールするのは
一つの方法ではありますが、
他の要因を知ることにより、
その方や状況に適した
「エフィカシー」の上げ方を選択する事が出来ます。
唯ひたすらに
「私は出来る」「君なら出来る」と唱え続けても、
「エフィカシー」は上がるとは言い切れません。
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前回もお伝えしたとおり、「エフィカシー」とは
正しくは「セルフエフィカシー」で
直訳すると「自己効力感」や「自己可能感」です。
「エフィカシー」とは、
自分がある状況において
必要な行動をうまく遂行できると、
自分の可能性を認知していることの事です。
「ゴールに対する自己評価」です。
「自尊心」と「自己肯定感」などと
似ている様で、違います。
ここを混同している方が多いので
其々の解説をしてきました。
なんでも
「エフィカシーが低いですね!エフィカシー上げましょう」
で片付けてませんか?
其々を理解した上での
アプローチでないと
逆に、他が下がってしまい、
「自尊心」「自己肯定感」「自己効力感」
の3つの連携が正しく機能しません。
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一言に包括された情報
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「あなたならできる!」
の一言で、クライアントさんに投げかけ続けて
細かい知識は伝える必要は、
確かに重要ではありません。
しかし、コーチが「エフィカシー」の本質を理解し
本当に「ハイエフィカシー」に至っているからこそ
一言で伝わるのです。
その一言に情報が包括されています。
内に包括されている
情報が空っぽなら、
伝わるものも伝わりません。
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確かに、包括する為に、
抽象度高く観ることは大切です。
しかし、抽象度は上下出来る自在さが大事です。
そのクライアントさんに合わせた
方便を持ち要らないと
受け取れなかったりします。
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非言語で書き換えるから大丈夫?
非言語で行うのも手段ではありますが
それさえ、
ご本人が受け入れて
自らが変化するのが全てです。
非言語技術とは
同調などで場を渡す
又は場を繋ぐやり方が殆どです。
故に、
施術側が理解してないものを
渡す事は出来ません。
ぼやっとしたものは
ぼやっと届きます。
勿論、非言語はシステムなので
系を無意識へ渡す事で、
受けて側のアルゴリズムが走り
運用されてしまいますが、
やはり、
施術側の臨場感は
効果に強く影響します。
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故に
理解の抽象度並びに情報量は大切な訳です
では、「エフィカシー」を
小難しく簡略化して
どの様に作用しているかご説明し
サラッと理解してみましょう
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「エフィカシー」は「予期機能」に必要
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バンデューラ博士が提唱した「社会学習理論」の中で、
「行動の決定3要因」と言うものがあります。
「先行要因」「結果要因」「認知要因」です。
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簡単に説明すると
(1)先行要因:生理・情動反応、生得的規制、予期機能
(2)結果要因:外的強化、代理的強化、自己強化
(3)認知的要因:認知に基づく動機づけ、随伴性の認知的表象
「セルフエフィカシー(以下エフィカシー)」は
この中の(1)「先行要因」の中の
「予期機能」のプロセスの一つです。
「予期機能」とは
人が何かをする際に、
どのように捉えどの様な、
動機づけや目的意識を持つか?
行動に対する予測の事で
「期待」と称しても良いです。
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「効力予期」と「結果予期」
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「予期機能」は
次の2つに分類されます。
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(1)「効力予期」とは
成果を得るための行動を達成できるか
に対する主観的な予測です。
特定の結果を導くために、
必要な行動を自分自身が上手く行うことが出来る
という確信のことを指します。
簡単に言えば「自己の行動の予期」です
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(2)「結果予期」とは
行動が特定の結果を生むかどうか
に対する予測です
知識や過去の経験に基づき、
特定の行動を行った際の結果を
推測することを指します。
簡単に言えば「環境の出来事の予期」です。
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この双方の予期(期待)が結果を導き
更なる期待を更新していきます。
人は「効力予期」を元に「行為」に及び
「結果予期」によって「結果」に繋がります
目的(期待)→(効力予期)→行為→(結果予期)→結果
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「予期機能」のマトリクス
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但し、この二つは単純に比例しておらず
異なる心理現象に係る為、
双方其々区別して高める必要があります
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(1)(効力予期-)(結果予期-)
ある行動が上手く出来るか自信がない(効力予期-)
そして、その結果さえどうなるかわからない(結果予期-)
<無気力・混乱>
逃避、無関心、諦める
(心境)
何をすればわからない
やる気も起きない
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(2)(効力予期-)(結果予期+)
ある行動が上手く出来るか自信がないが(効力予期-)
ある結果をもたらすことは確信できる(結果予期+)
<劣等感・自責>
自己否定・自己卑下・抑うつ
(心境)
何をしなければならないかはわかるが
自分には出来ない
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(3)(効力予期+)(結果予期-)
ある行動をうまく出来る自信はあるが(効力予期+)
その結果がどうなるかわからない(結果予期-)
<不満・反発>
社会的活動、環境改善
主張、抗議、不平、不満
(心境)
自分には出来るのに
何をすれば良いかわからない
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(4)(効力予期+)(結果予期+)
ある行動をうまく出来る自信はあるし(効力予期+)
ある結果をもたらすことは確信できる(結果予期+)
<自信・確信>
自信に満ちた行動
積極的な行動
(心境)
自分なら出来る
何をすれば良いかも知っている
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「結果の解釈機能」
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次に
結果に於ける、目的(期待)の更新については
「結果の解釈機能」がポイントになります。
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(効力予期の解釈)
仮に実行できなかった際、
何らかの環境要因がある、
現時点では能力が不足している等
の解釈を行うことで、
自己の無能さを強調するような解釈を
避けなければなりません。
また、他人との比較をして、
自分を過小評価しないことです。
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(結果予期の解釈)
更に、自分の行動が
全く何の影響を及ぼしていないと
感じてしまう事があります。
小さな変化でも、
自分の行動の結果であると捉えることが重要です。
そして、結果に於ける視点を
様々な角度で観ることです。
一見、影響が出ていない様に観えていても、
行動に於ける何かしらの結果が出ています。
「不足」に視点を向けるのではなく
常に「有る」に視点を置くことが大切です。
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「行動」する為には「エフィカシー」が必要
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全てはゴールから始まりますが、
この様に「効力予期」と「結果予期」、
双方共にゴール達成には欠かせません。
そのゴールへの結果を得るためには
「効力予期」が伴わなければ行動に移れず
「結果予期」に於いても、
基本は「効力予期」からの「結果」へのプロセスであり、
先ず、重要なのは「効力予期」となります。
「効力予期」は「自己効力感」と強い関わりを持っており、
自身の認知している「効力予期の量」と
「エフィカシー」は比例するのです。
この「効力予期」を高める為に必要なものが
「エフィカシー」な訳です。
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この様に学問的になると、
すこし小難しいですが
ここまでなんと無く、
ご理解頂けましたか?
何が言いたいのかと言うと
「エフィカシー」が無いと
「行動」出来ないって事で
「行動」出来たら、
その結果で、
更なる未来を目指して
「エフィカシー」上げると
ゴールなんて、ちょろいから
「エフィカシー」大事だよーって話でした
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そして、「結果予期」も大切です。
コーチングでは「現状の外側」を目指すのですから
期待の段階では「現状の外側」は観えないので
行動前に予測するのではなく
行動後に、未来から想定して
「結果予期」を行う事が重要になります。
行動前に「結果予期」ができるとは
現状の思考で組み立てており、
現状の延長線になってしまいます。
ここコーチング的にとても大事です。
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では「エフィカシー」を高める方法を説明いたします。
コーチングに於いては
自分はゴールを達成するのが
当たり前だと認識出来る様に
思い込みを書き換えます。
先ずはゴール側へ臨場感を高めて
ホメオタシスにゴール側が
本来のコンフォートゾーンであると認識をさせます。
これに用いられるのが、
アファメーションなどです。
また、セルフトークのコントロールを行います
自己肯定的なセルフトークを意識的に用い
言い訳や弱気などのネガティブセルフトークを止める事です
ゴールを設定し、そのゴールに向かって進んでいると確信し
あらゆることへ「YesI’m good」と言うなどがあります。
さて、この内容は何処のコーチでも話しています。
それでも「エフィカシー」が
心の底から上がらないから
困ってるわけですよね。
この行為が何を指しているかを
細分化して説明いたします。
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では、心理学的にバンデユーラ博士等が提唱した
セルフエフィカシーの上げ方を観てみましょう。
1.達成経験
2.代理経験
3.言語的説得
4.生理的情緒的高揚
5.想像的体験
6.承認
になります。(ウキペ写)
これでは解りずらいので
コーチング的視点を取り入れて
統合しつつ
次回から其々を説明していきましょう。
今日はここまでです。
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「体験パーソナルセッション」
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現在、期間限定
体験パーソナルセッションを募集しています。
お話を伺い、ご質問等に直接答えさて頂き、
問題点などに気付いて頂けることが出来ます。
また、実際にはコーチと
同じ場を共有することだけでも、
コーチングの効果は現れます。
言語でのやり取りだけではなく、
非言語による働きかけも行えます。
ご希望と有ればそのお話も、
少しだけさせて頂くことも可能です。
今回は期間限定で初めての方は無料になります。
(飲み物代等はご負担いただきます)
今回、私に会う事が、
2回目以降の方もお受け致します。
過去に体験セッションを受けた方もOKです。
その場合は、
今回特別に料金は1万5千円です。
(本来トライアルコーチング5万円(税別))
なお、今回の募集を数回受けることは出来ません。
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