母の日とカーネーション
⚜️来週末は「母の日」です⚜️
是非皆様方、お花屋さんを覗いてみて下さいね。宅配ギフトはお急ぎ下さい
さて、母の日と言えば「カーネーション」です。今日はそのテーマから発展してお話致します。
昨年の投稿引用です
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「何故、母の日か?」
母の日の起源は、アメリカのジャービス母娘の活動が広がり、「母に感謝をする日」としてアメリカ大統領ウィルソンが祝日に制定したそうです。この文化が昭和の初めに伝わり定着しました。(真相説もあるのですが、主旨が変わるので割愛)
「何故?カーネーションなのか?」
前項に由来するのですが、母の追悼式で娘が母の好きだったカーネーションを配ったからがはじまりです。母の存命する者は赤いカーネーションを、母を亡くしたものは白いカーネーションを胸に付けるようになったと云い、これが慣習化して今の母の日まで受け継がれています。
花言葉は
カーネ全般が「無垢で深い愛」、赤いカーネは「母への愛」、白いカーネは「私の愛情は生きている」等々
「何故、花か?」
正直、お母様が喜ばれるものなら、なんでも良いのだと思います。
感謝の気持ち、嬉しい気持ち、楽しい気持ち等々、情動って常に変化するものですね。
心の中にぱっと広がり、気持ちが色鮮やかに咲き広がります。それって、お花みたいじゃ無いですか?
心に咲いた煌びやかで、華やかな、温かい気持ち等を、形で表現するには、花が適任過ぎると、私は思うのです。
その今の気持ちを、花という形にする事で、相手に五感で伝える事が出来、気持ちがビジョンとして分かりやすく伝わる。
お母様への感謝の気持ちを、常に伝えているなら素晴らしいです。
しかし、中々恥ずかしくて言葉に出来ないでいるのなら、母への感謝の想いが、年間で一番社会全体に広がっている、母の日文化という場を活用されては如何でしょうか?
この文化に共感して、貴方の感謝の気持ちが咲いたのなら、その気持ちを花に投影して、お母様へプレゼント。
お花の選び方は簡単です。
贈りたい相手を想う気持ち、自分の中に咲いた気持ちと同じ花を、選べば良いのです。
1本の赤いカーネーションかもしれないし、
可愛らしいアレンジかもしれないし、
ゴージャスな花束かもしれない。
人それぞれです。
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引用終了
今回は更に、「日本カーネーション切花生産業の展望」について踏み込みます。
なお、ご如才なき事ですが、特定の説に対する意見ではありません。例によって、「まあね」程度で宜しくお願い致します。
以下文章
日本カーネーション生産は100年の歴史があります。
高度成長期絶頂の頃は生産者も沢山いました(数字示すと小難しくなるので割愛します)
そして景気は下向きとなり、価格が下がります。追い討ちをかける様に、輸入が入ってくる様になりました。
当時は、様々な理由で国産神話があり、輸入品には流通面などに問題があったので、国産生産者は輸入など鼻にもかけませんでした。
しかし、輸入の生産面や流通面が徐々に改善されて行き、現在では国産品に遜色無く、品質・鮮度・価格等、正直言って全ての面で、国産品は圧倒的不利な状況に陥りました。
遂に国産と輸入の国内流通量が逆転。当然ながら国内生産者は減っていきます。
この図式が、アメリカでのカーネーション生産業が、壊滅した時の構図に似ているそうです。
その後、アメリカの全ての切花生産業は雪崩の様に、他の品目と共に倒壊していったといいます。
故に、アメリカの過去に学び、国内カーネーション生産業を終わらせてはならないと説かれています。
実際の統計グラフを見ると、過去の米カーネーション切花生産業の末路と、現在の日本カーネーション切花生産業の状況が、瓜2つとなり始めています。
さて、
「人がある状況がほんとうにあると定義すると,結果としてその状況が現実に存在するものになる」『 状況定義論』社会学者 W. I. トマス
「ある社会的事象や状況に関して,誤った判断や思い込みなどが,新たな行動を引起し,その行動が当初の誤った判断や思い込みを現実化してしまう現象」『予言の自己成就』社会学者マートン
車を運転していると、脇を見ると車が其方に寄って行きます。
こうなるから、どうしようは、こうなる事の肯定です。
「ロックオンとロックアウトの法則」があります。此れは米ウィスコンシン大学とペンシルベニア大学の研究者らが、実験によってその効果を明らかにしたものです。
ロックオンとは、RAS の働きで意識が向き、スコトーマ(盲点)が外れている状態を言い、ロックアウトは逆に働きます。
RASとは脳の一部であり網様体賦活系の事です。このRASの機能は我々の顕在意識と潜在意識のフィルターの役割を果たしています。
何が言いたいかと言うと、そうなる可能性に目を向け続けていると、そうなると言う事です。
状況の認知と分析は大切な事です。しかし、囚われてはなりません。
過去や他国の結果論よりも、大切なのは目指す未来です。どの様なゴールを目指すのかが全てです。
そして、そのゴールは本当に望む世界。
その為には「真似っ子産業」からの離脱が必要ではないかと考えます。
日本の産業は、先進国を真似る事で成長して来ました。
「其の真似を世界1に出来るのが日本だ!!」なんて声が聞こえそうです。それは昭和迄の考え方です。
そもそも、日本人は創造力の豊かな民族です。日本の伝統文化や伝統産業は世界に誇れますし、最近のサブカルチャーの発展は日本が中心です。
その創造に必要なものは、エネルギーです。エネルギーは、本当に目指したい事に沸き立ちます。
現状に満足行かず、現状の先に不安があるなら、現状の改善では無く、現状の外側にしか回答はありません。
そして、現状のままでは、現状の外側の回答など見えません。
本当に目指したい未来にロックオンする事です。RAS が働き、スコトーマに隠されていた方法論が観えてきます。
この図式は全てに言える事です。
カーネーション生産業の話から、専門的な話に迄及んでしまいました✨
私事ではありますが、この切花産業に就き、植物や土、様々な自然と向き合い、産業の仕組みや様々な方との縁起の中で、沢山の気付きを得ております。
宇宙の理に気付きを得る事の出来る、一つの「行」が失われる事は、可能性の欠落であり、我々の望む処ではありません。
勿論!
素晴らしい未来を見据えて、既に走っている生産者の皆様も、沢山いらっしゃいます。
政府が発表する景気や、TVが放送する内容と現状に対して、ギャップを感じる昨今、実際はどの業界の皆様も、ご苦労なされておられるかと存じます。
同様に厳しい状況の中でも、未来に希望を持ち、生産されている国産の花に、少しでもお気を留めて頂けたら幸いです✨
最後までお読み頂きましてありがとうございます✨